【書籍紹介】中身のない話程おもしろい!?『おもしろい話し方』を読んで。

おもしろい話をしたい!と思ったことはありませんか? そんな悩みを解決してくれる本に出合いました。ネタ作家の芝山大補さんという方が書いた『おもしろい話し方』という本です。今回は、共感したところを少しだけ紹介します。

中身のない話ほどおもしろい!?

「中身のない話ほど、会話も人間関係も良くする」

『おもしろい話し方』の冒頭に書いてありましたが、とても共感しました。

気の置けない仲の友達との会話が楽しいのは、「意味のない会話が多いから」なのです。

確かに、見たものをそのまま呟いたり、思ったことをそのまま口にしたり、特に意味のない会話が多いのです。

それでも、そこから話を意味もなくふくらませたり、逆にその意味の無さを突っ込んだりして、結果的に会話が弾みます。

会話の中身が全部意味のあることだと、息が詰まってしまいます。

ゆとりがありません。

仕事や近況、将来の話等、真面目な話も嫌いではないけど、そればかりだと余裕がないし、安心できない気がします。

そこに猫がいたら「あ、猫だ」、うまいものを食べたら「うまい」、きれいな景色を見たら「きれいだ」、そんな特に意味のない会話やセリフこそ、会話と人間関係を良くするのです。

仲良くなりたい相手には「意味のない会話ができる相手である」と思ってもらえることを目指すのが良いのではないでしょうか?

5種類のリアクション

会話を盛り上げるためにも、相手の話におもしろいリアクションができたらいいですよね。

楽しいリアクションをすれば、自分も楽しい気分になる気がします。

リアクションには大きく分けて5種類あるそうです。

一つずつ簡単に紹介します。

相槌

一つ目は相槌です。

相槌は「大きく」「分かりやすく」が基本です。

相槌を打つことで、相手に「話が伝わっている」という安心感を与えます。

その安心感で、相手も気持ちを盛り上げて話を続けることができるのです。

気分の乗ってきた相手の話には、続くリアクションも取りやすくなります。

相手の話に対するファーストタッチとして、最も多く使うのが「相槌」なのです。

オーバーリアクション

自分の気持ちはオーバーリアクション気味に伝えます。

テンションを上げることも大事ですが、私は正直自分の声に抑揚をつけるのが苦手です。

ハイテンション以外の作戦でオーバーリアクションにできる方法を考えました。

それが表情です。

私は今、眉と目を動かすことでオーバーリアクションを作り出すという作戦を試しています。

声のトーンも意識しつつ、表情や内容で勝負したいと思っています。

共感

話し手の意図をくみ取り、共感を伝えることも大事です。

共感のコツは、相手の話を要約してタイトルをつけるイメージをもつことです。

「この前、社長の前でめちゃめちゃ派手にこけてさあ(笑)」

と言われたとして、自分ならこの話にどんなタイトルをつけますか?

「気まずい時間」「社長と目があったら…」「穴があったら入りたい」等のタイトルをつけます。

それをそのまま伝えるのです。

「気まずいな(笑)」「社長と目があったろ?」「そんなん、穴があったら入りたくなるな」

相手の話を理解し、別の言葉で端的に表現することで、共感の気持ちを伝えることができるのです。

オウム返し

オウム返しには、相手の話のポイントを際立たせる効果があります。

お笑い芸人の千鳥さんのネタがまさにこれです。

「どうぞ、イカ2貫です」「イカ2貫!?」

ノブさんの「イカ2貫!?」は、ただ、大吾さんのセリフの一部をオウム返ししているだけです。

それであんなに面白いのは、ノブさんが的確に面白いポイントを際立たせているからです。

面白いポイントというよりは、「面白くなるポイント」かもしれません。

リアクションによって、何でもなかった会話の一部が、面白く変身するのです。

余韻

相手の話が終わったところで余韻をつくるのも大事です。

「なるほどなあ~、深いなあ」「はあ…それはすごいな」等と言って、相手の話終わりに余韻をもたせるのです。

しかし、私は正直これは苦手です。

声のトーンが変わらないので、どうしても棒読みになってしまいます。

下手に私が「すごいなあ」とか言っても、全然すごくないみたいになってしまうのです。

リアクションは5種類ありますが、向き不向きはあるかもしれません…笑

ツッコミ強化

的確なツッコミは、それだけで笑いがとれるし、会話の面白みも増します。

芸人さんの漫才でも「ツッコミ」がいるのはツッコミで笑いを取っているからです。

ボケだけで完結した面白さがあるなら、ツッコミを入れる必要はないのです。

逆にツッコミがないと、ボケはただのボケで、流れていきます。

ここでも私が面白そう!と思ったツッコミ方を3種類紹介します。

たとえツッコミ

相手のボケや話を、別の何かに例えてツッコミを入れる方法です。

「いや、小学1年生か!」「いや、ジブリのほのぼのシーンか!」

ある程度の語彙力と発想力が必要ですが、うまく決まれば面白いツッコミになります。

コツは、連想ゲームです。

「今の状況」から連想される一言を、どれだけ素早く思いつくか、が鍵になります。

私は普段から、いろいろなものを見たり感じたりする中で、それを別のものに例えてみる、という練習をしています。

ちょっと大げさな言葉や、注意を引くような言葉、語呂のいい言葉が思い浮かんだときは、自分でも気持ちがいいです。

が、なかなか難しい!

たくさん本を読んだり、テレビを見たり、人と話したり…そういった経験も、たとえツッコミを磨く糧になると思います。

間を意識!

「ツッコミは間が9割」と『おもしろい話し方』に書いてありました。

ただ、どんなボケにも素早くつっこめばいいかというとそうではありません。

「分かりにくいボケ」に対しては、一瞬間をおいて、自分と相手、周りの人に、考える時間をつくるのです。

考える時間と言うよりは、「そのボケを受け入れる時間」と言った方がいいかもしれません。

たしかに、分かりにくいボケを間髪入れずにつっこんでも、誰の理解も追いつかなければ意味がありません。

むしろ、そんな分かりにくいんボケを一瞬でつっこめるはずもありません。

分かりにくいボケには、堂々と間を空けていいのです。

私は教室で、子どもがボケたとき、この「間」をよく使います。

あえて、じっと待ってみんながその子に意識を集中させた一瞬の静けさが面白さに変わるのです。

これは空気が読めれば、比較的簡単に使えます。

意図予想ツッコミ

「意図予想ツッコミ」も面白いと感じました。

相手のボケの意図を酌んで、その意図を言語化しながらつっこみます。

たとえツッコミに少し似ています。

こちらは、別の言葉に言い換えるのではなく、相手の気持ちをそのまま言葉にすればいいのです。

終業後に同僚が仕事の邪魔をしてきたら、「仕事が終わったからあそんでよ~、じゃねえんだよ!」とつっこみます。

私はこれを使うときは、語尾を疑問形にしています。

「~~ですか?」「~~なんでしょうかねえ?」「え、○○したいってこと?」等のように相手や周りに投げかけて反応させます。

教室でもよく使うツッコミの種類です。

書籍紹介と感想

「おもしろい話ができるようになりたい!」誰もが一度は考えたことがあると思います。

私も常に考えいます。

しかし、これを論理的に考えてしまうと会話にも集中できないし、全然良いボケやツッコミが思い浮かばないのです。

自然とおもしろい話、ボケ、ツッコミができるようになりたいものです。

私が「こいつおもしろいな」と感じるのは、我が弟です。

彼が、自分の家族のボケや話につっこむときの、ワードセンスや言い方が面白いのです。

強く言うのか、ゆっくり言うのか、疑問形にするのか、等々…。

「言い方」って結構大事かもしれません。

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