【書籍紹介】「7つの習慣」その⑤《まず理解に徹し、そして理解される》の解説

30年以上読まれ続けている屈指のビジネス書「7つの習慣」。その第5の習慣として知られる「まず理解に徹し、そして理解される」について解説していきます。考え方を変え、楽に楽しく生きていきましょう!

コミュニケーションの基本

読む、書く、話す、聞く。

これらは人間のコミュニケーションの基本の4つです。

これらの質を高めることが、全ての成果の良し悪しに繋がります。

肝心なのは、「勝手な解釈をしないこと」「自分勝手に伝えようとしないこと」。

相手の身になって考える。

それが、「まず理解に徹し、そして理解される」ということです。

処方する前に診断する

お医者さんが、自分の話を聞かず、様子もよく見ず、「最近流行ってるのは○○だから、△△の薬を処方しておきますよ」と言ってきたら、嫌ですよね。

ビジネスやコミュニケーションも同じです。自分の様子をよく知らない、知ろうとしない人が相手では、心は響きません。

自分のことをよく知ってくれている、相手のことをよく知っているという安心感や信頼感が、その後の成果や結果に繋がるのです。

こんな例があります。

「素人のセールスパーソンは商品を売り、プロはニーズを満たし、問題を解決する方法を売る」

商品を売るのはあくまで自分主語です。

対してニーズを満たすというのは、相手主語です。

教師の仕事も同じです。

「良い教師は、教える前にクラスの生徒の学力を把握する」

日本の先生は、ほとんどの人が意識しているしていないの差こそあれど、やっていると思います。

指導案にも「児童観」といって、児童の実態を書く欄があります。

あの欄もあまく見てはいけませんね。

「学級の児童は何ができて、何ができないのか」

「今までどのような学習をしてきて、どのような授業に慣れているのか」

これらをきちんと分析し、理解しているかどうかは、授業の成否に大きく関わると思います。

相手の立場や考えを理解することが、何事にも大切なのです。

まず理解に徹し、そして理解される。

自分がいくら相手を理解しようと努力しているかは関係ありません。

実際に自分と接して相手がどう感じるか。それが全てです。

相手を理解しよう、本当に理解したいという気持ちで聴くことが必要です。

いわゆる「共感」です。

「共感」とは、相手の視点に立ってみるということ。

目も心も使います。相手の気持ちを聴き取る。言葉の裏にある本当の意味を聴き取る。行動を聴き取る。察し、読み取り、感じ取る…。

勝手な解釈は言語道断!

しかし、やってしまいがちですよね…。

私も、知った気になって、相手の話が終わらないうちに返答してしまうことがよくあります。

これは勝手な解釈に繋がるし、相手の気持ちを尊重できていない証拠です。気をつけたいと思っています。

その道のプロは、資金や技術と同じくらいか、それ以上に人を大切にします。

同僚や商売相手自身もそうですが、その人たちとの人間関係もそうです。

人は、理解されたい、認められたい、必要とされたい、感謝されたいという欲求を抱えて生きています。

それを満たすことができる人が、他人から必要とされる人なのです。

理解されるには、理解しなければなりません。

問題が起こる前に。評価したり処方したりする前に。自分の考えを主張する前に…。

まず理解するよう努力することが大切なのです。

まとめ

何かしながら話を聞く、相手の話を途中で遮る…。

やりがちです。特に仕事中は自分の仕事を中断したくないし、子どもたちの話はすごく長いし…。適当に聞いてしまう自分がいました。

そこで相手の視点に立って考えてみました。話したい、伝えたいことがあるから、私に話しているはずです。それに対する正しい反応は、きちんと正面を向く、手を止めて話に集中する、興味をもって接する、等のような態度だと思います。

同僚も、子どもも、友達も家族も…。誰に対しても、まず理解に徹して過ごしたいと思いました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました