【書籍紹介】「7つの習慣」その④《Win-Winを考える》の解説

30年以上読まれ続けている屈指のビジネス書「7つの習慣」。その第4の習慣として知られる「Win-Winを考える」について解説していきます。考え方を変え、楽に楽しく生きていきましょう!

Win-Winの考え方とは?

「Win-Win」とは、「自分も勝ち、相手も勝つ」ことです。

これを実行するためには、「人生を競争の場ではなく、協力の場だと考える」必要があります。

「Win-lose(相手をひれ伏させること)」や「Lose-Win(争いを避け、自分の意見を主張しないこと)」ばかり続けていても、何も生まれないし、何も得られません。

双方にとってメリットのある解決策を考えるのです。

それは、商談相手かもしれないし、同じ部署の同僚かもしれません。

いずれにしても、双方の納得のいく結果を得ることを目指す気持ちが第一に必要なのです。

Win-Win 5つの側面

「Win-Win」の原則は、あらゆる人間関係の成功を築くための基礎です。

そして、この原則は互いに関連し合う5つの側面でできています。

その5つを紹介していきます。

人格

まずは「人格」です。

自分が大切にすべき考え方や態度に目を向けます。

ポイントは3つ。

誠実

自分自身に価値を置くことが大事。

周りの意見ばかりに流されず、自分が大切にしているものを大切にすべきです。

成熟

相手の考え方や感情に配慮しながら、自分の気持ちや信念を伝えることです。

時には、相手の身になって考えるだけでなく、自信をもって自分の意見を述べる必要があります。

豊かさマインド

「この世には全ての人に行きわたるだけのものがたっぷりある」という考え方です。

その反対が「欠乏マインド」。

「欠乏マインド」の人は、他人の成功や幸運が妬ましく思われます。また、自分の損ばかりが気になり、相手も同じように損をしないかと考えます。

私も疲れているときは特にこの「欠乏マインド」に陥りやすく、関わる子どもたちもこのような考え方をする子は多いです。

「隣の芝生は青く見える」状態です。脱却したその先を目指したいところですね。

人間関係

人格という自分の内面だけでなく、外との関係、つまり人間関係も同じように大切です。

信頼口座にたくさん預け入れをしておき、良い人間関係を築いていた方が双方の得に繋がるのは感覚的にも理解できます。

協定

お互いへの期待を明確にしておくべきです。

協定を結ぶ際に確認すべき5つのポイントがあります。

望む結果

「いつまでに」「何を」を決めておきます。

ガイドライン

守るべき基準のことです。

リソース

使える人員、資金、技術、組織を確認します。

アカウンタビリティ

評価基準のことです。何がそのくらい達成されているのかを共有認識していなくてはなりません。

評価の結果

以上を踏まえて、最終的には成果を評価します。

その結果は双方で確認すべきです。

結果に目を向けることが必要なのです。

システム

責任を個人にもたせつシステムが必要です。

いくら双方が「Win-Win」を考えていても、一方しか得をしないシステムの中で動いていては意味がありません。

きちんと「Win-Win」の結果が出るシステムを用意しなくてはなりません。

例えば、今の日本の教育では、教師から児童への一方的な成績評価が一般的です。

しかしこの場合、責任が個人である児童や生徒にありません。

テストの点数や結果だけを評価するシステムでは、助け合い教え合う子どもたちは育ちません。

下に私の理想を書いておきます。(「7つの習慣」に記されたものそのままですが…)

理想の成績評価

児童・生徒が一人ひとり教師と相談して個人目標を定める。

その達成度合いで成績をつけるシステムにする。

そうすれば助け合って勉強し、皆で目標達成に向かって頑張るのではないか…?

プロセス

「Win-Win」の結果が出るよう、そのプロセス(過程)も意識します。

「Win-Win」の解決策を求める場合のプロセスとして、「7つの習慣」では以下のように例が挙げられていました。

①問題を相手視点で考える。

②対処すべき本当の問題点・関心事を見極める。

③双方が完全に受け入れられる結果を明確にする。

④その結果に到達するための方法として、新し選択肢を見つける。

相手の立場になりつつも、自分の望む結果も見失わないのが肝ですね。

まとめ

競争社会、結果主義…。

そんな言葉が横行する現代です。

その中で、自分が望む結果を得るためには、他者からの協力が必要不可欠。

自分の意見・主張を見失うことなく、他者との信頼関係を強くしながら、より良い結果・成果を得られるよう、考え方や態度を改めたいと思いました。

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