【国語】「書くこと」における「表現の工夫」とは?

教科等研究会に参加してきました。「書くこと」における「表現の工夫」について議論がされたので、それに対して私の考えたことを記していきます。

本日の授業提案は?

6年生「鳥獣戯画を読む」と「日本文化を伝える」の授業でした。本時は「日本文化を伝える」寄りのところです。前時までに読んだ「鳥獣戯画」の表現の工夫を生かして、自分で選んだ「絵画」を見て感じたことを表出し、共有する時間でした。つまり、作文を書くための材料を増やす時間です。

「表現の工夫」を意識するということで、文末や問いかけ、読み手を引き付ける大げさな表現、等が理想として上げられていました。

しかし、私は少し疑問を感じました。

指導要領に書かれている5・6年生の「書くこと」の目標には次のように書かれているのです。

「引用したり,図表やグラフなどを用いたりして,自分の考えが伝わるように書き表し方を工夫すること」

「表現の工夫」とは書かれていません。書かれているのは、「図表やグラフを用い」るということです。自分の主張をうまく読み手に伝える為に「図表やグラフ」を活用すべし、ということです。

たしかに文末表現や問いかけの文、大げさな表現は使えるに越したことはありません。しかし、この単元で重視すべきは「図表やグラフ」を効果的に活用して自分の主張を伝えることだと思いました。

事項では、来月行う予定の私のクラスの授業はどう流していくかを解説します。

自分の学級ではどう扱うか?

【単元構想】※時数とは関係ありません。

①「鳥獣戯画」を読む。

②主張を押さえ、主張がよく伝わってきた表現について考える。自分の作文でも使えるように一般化した言葉でまとめる。

③日本文化を選んで調べる。

④作文にまとめる。

⑤Googleサイトにまとめる。

単元構想の詳細

まずは「鳥獣戯画」を読みます。内容と主張を押さえたのちに、主張を伝える上で効果的だった表現を探します。一通り出た時点で一般化し、自分でも使える状態にします。

その後、日本文化を自分で選ばせます。資料やデータも自分で探させ、選ばせます。

「日本文化とは?」に対する主張を伝えるための資料です。それがきちんと探し、選べていれば作文の型に落とし込むだけです。

教科書ではパンフレットにする活動がありました。ICTを活用するなら、「Googleサイトにまとめる」というまとめの活動が楽しいかなと思います。

ただ、調べ学習やGoogleサイト作成に時間がかかることを踏まえると、国語の授業だけでは厳しいかもしれません。総合や社会、学活等の時間と横断しながら進めていく必要があるかもしれません。

まとめ

久しぶりに好きな国語について深く考える機会になりました。私も6年生担任なので、少し後に実践していく予定です。今日見せていただいた授業をもとに、自分なりの工夫を加えながら授業を進めていきたいです。

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