世界文化遺産としても知られる京都の金閣寺と銀閣寺。室町時代の貴重な文化で、知らない人はほとんどいないと思います。小学6年生の社会で初登場です。今回は、金閣寺と銀閣寺についての授業について紹介します。
金閣寺と銀閣寺
金閣寺
正式名称は、鹿苑寺(ろくおんじ)。
京都の北山にあるお寺です。
創設者は、室町幕府3代将軍、足利義満です。
教科書には「豪華な雰囲気」と書かれています。
銀閣寺
正式名称は、慈照寺(じしょうじ)。
京都の東山に位置します。
創設者は、室町幕府8代将軍、足利義政。義光の孫にあたります。
教科書には「落ち着いた雰囲気」と書かれています。
白黒で教える
金閣は、その名の通り金箔の目立つ建物です。第一の特徴としても「金が目立つ」「豪華」等が挙がるでしょう。しかし、金閣と銀閣には、色外にも大事な特徴があるのです。
そこで、金が目立つ金閣寺から色を抜いてプリントにしました。同様に銀閣も白黒でプリントします。
「どちらが金閣?銀閣?」という課題にします。
子どもたちは、かなり細かい部分までよく観察し、対比を見つけ出します。
例えば…
「3階建てと2階建てが違う」
「窓の形が違う」
「寺の前にある池のつくりが違う」
特に、内装には大きな違いがあります。
金閣寺は、下の階から「寝殿造り」→「武家造り」→「寺」
銀閣寺は、下の階から「書院造」→「寺」となっています。
特に「書院造り」は室町時代で初登場し、現代でも見ることのできる馴染みある文化です。
まとめ
白黒プリントを使うことで、強すぎる特徴を外して考えることができました。
金閣寺も銀閣寺も、何も言われなければ外観や色を見て終わりです。覚えやすいです。
そこを踏み込んで、内装や文化的な違いに着目することができました。
白黒プリントは、歴史の授業で今後も使っていけそうです。
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