社会では江戸時代の政治について学習しています。絶対に外せないのが大名行列。教科書の見開きでイラストが描かれています。資料集も同様です。さてここで提示するのは白黒の資料。「季節はいつか?」と聞くことで何を学ばせられるのか? その解説記事です。
学習のポイント
簡単に言うと、大名行列の授業です。
白黒の資料を配った後、問います。
T「これは何の絵ですか?」
すると子どもたちは「大名行列」と答えます。
続けて聞きます。
T「大名行列は参勤交代という制度によるものです。参勤交代と聞いたら関連付けなければならないキーワードが3つあります。教科書を読んで探しましょう」
子どもたちには、授業をクイズや謎解きのように楽しんでほしいと思っています。
「武家諸法度」「徳川家光」「大名行列」
この3つが「参勤交代」から連想させなければならないキーワードです。
板書してノートに写させます。
ここで主発問を投入。
T「先ほどの資料、この絵の季節はいつでしょう?」
想定外の課題に、子どもたちもポカーンとします。
その反応が私は割と好きです。
見るべきポイントは?
大名行列の周りの人の様子で、その大名の身分が判明します。
この時代、大名は親藩、譜代、外様に分かれていました。
親藩に対しては、周りの人は土下座をして、大名行列の通貨を待ちます。
しかし、譜代と外様に対しては土下座で待つ必要はないのです。
したがって、資料のイラストでは、隅の人たちが土下座をしているので親藩大名だとわかります。
さらに、大名は親藩、譜代、外様で、参勤交代の時期がずれていました。
江戸の混雑を避ける為でしょうか。
親藩は3月、譜代は6月あ8月、外様は4月、と決まっているのです。
ですから、親藩が参勤交代をしていた3月頃、つまり季節は春だ、ということが判明します。
ちなみに今回の授業の参考にしたのはこちらの著書。
書く授業の主発問と資料、授業の流れが書いてあり、追試しやすいのが特徴です。
なんといっても興味を引く発問が多い!
まとめ
社会の歴史授業で何度か使用している白黒資料。
今回もまあまあの手ごたえありです。
やはり謎解き要素が楽しいのではないでしょうか。
資料と発問。
この組み合わせで社会は面白くなるのです。
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