社会では「戦国の世の統一」の単元が始まりました。今日はその導入の授業です。3人の戦国大名を調べるにあたり、興味関心を高めることが目標でした。そのために用いた資料が「御代の若餅」です。授業記録を書いていきます。
「御代の若餅」
「御代の若餅」という絵をご存じでしょうか。
こちらです。↓
ご覧の通り、4人の武将が餅をついたり、食べたりしている様子が描かれています。
授業の一番初めにこの資料を一人一枚配布しました。
T「この絵を見て気付いたことを話し合いましょう」
隣近所の友達と気付いたことを言い合います。
何人かに発表させました。
C「鎧をかぶっている」「餅をついている」「しっぽが生えている」「兜を被っている」
続いて、全員に向けて私から簡単な補助発問をして、共通理解を図っておきます。
T「何人いますか?」C「4人」T「何をしていますか?」C「餅をついています」T「奥の人は?」C「餅を食べています」T「一番偉いのは誰?」C「奥の人かな」
続いて、この4人の武将が誰なのか、選択肢を教えます。
それが、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康です。教科書で肖像画と名前を確認しておきます。
しかし、「御代の若餅」には4人の武将がいます。これが興味を引くポイントになるのではないか?と思い、導入の資料に選んだのです。
「長篠合戦図屏風」
続いて、3人の武将の肖像画が載っている教科書のページを詳しく見ていきました。
そこには「長篠合戦図屛風」が載っています。
この絵を見て、「わきお」をノートに書きます。
「わきお」とは「わかったこと」「きづいたこと」「おもったこと」の略です。
社会に限らず、各教科の導入ではよく使います。
書いた人から私のところに見せに来させます。
Googleクロムブックのホワイトボードアプリ「Jamboard」を使って共有するので、ノートに書いた意見をJamboardの何ページ目に入力するのかを指示しました。
一人一つの意見を入力したところで、再度全体で確認。
それぞれのページがどのよう分類・仲間なのかを考えさせます。これはすぐに答えを言いました。
ちなみに今回は1ページ=武器、2ページ=服装・持ち物、3ページ=戦況・戦場という分類にしました。
その後、指名なしでどんどん発表していきます。今日は10名程の児童が発表できたのではなないでしょうか。本当は20人、30人を目指したいところですが…。
学習のまとめ・今後の見通し
最後に、今後調べていきたいことをノートに書かせました。
何人かに発表してもらいました。
「3人の武将の人生を調べたい」「戦い方を調べたい」等の意見が出ました。
しかし「調べたいこと」をノートに書けなかった人も何人かいたようです。
また、ここでも「御代の若餅」を提示しました。
「4人目の武将は、長篠合戦図屛風に描かれている武田勝頼ではない」ことを確認しました。
有名な「春の餅」の歌も確認しました。
「○○がつき △△がこねた 春のもち すわりしままに 食うは□□」
○○、△△、□□にはそれぞれ誰の名前が入るのか? 謎の4人目は誰なのか?
これらの謎も追究しながら「戦国の世の統一」の学習を進めていく予定です。
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