江戸時代の社会と文学・学問について学習しています。何人もの人物の名前やその人が行ったことを覚えなければいけません。今回は、より楽しく授業するために、カルタをすることにしました。この記事では、授業と単元の流れを記録しています。
目標
簡単ですが…
3観点で目標を上げるとするならば、以下のようになります。
①当時の百姓や町人の様子、歌舞伎や浮世絵等の文化や、国学や蘭学等の学問について知る。
②政治の安定と、文化や学問の発達との間には繋がりがることに気付く。
③江戸時代の文化や学問に興味をもつ。
この授業に限ったことではありませんが、私は教師として、知識を与えたりや思考力を伸ばしたりすることよりも、その内容の面白さを知ってもらうことを優先しています。
今回は「カルタ」という遊び要素を入れつつ、少しでも江戸時代の文化や学問に興味をもってもらえたらと思って授業を考えました。
展開
2時間単元のうち、1時間分の授業を紹介します。
⓪授業前の準備
教科書と資料集を見て、江戸時代の文化的・学問的な著名人を確認しました。
6人を選び、画像をWordに貼り付けます。
画用紙印刷した後に裁断しました。
1人の人物画を3枚ずつ用意し、それを9班分作りました。
3枚あるので、3人が絵札を取ることができるのです。
カルタが多少弱くても他の人と狙った札が被らなければ、取ることができます。
下にカルタの元となるWordのデータを載せておきます。ご自由にお使いください。
①絵札を配布
絵札を各班に配布し、机に並べさせました。
この時点では子どもたちは絵札に描かれている人物のことを知りません。
「誰、これ?」「ちょっと怖い」等の声が上がっていました。
ここで私から説明をします。
「カルタをします。名前を言うので、その人の絵が描いてある札を取りましょう」
②調べ学習
子どもたちが盛り上がり出します。
「先生、一人も名前がわかりません!」
「調べさせてください!」
この声が入った時点で、私としては勝ちを確信。
「では、5分間調べる時間を取ります」
半強制的に、調べる意欲を植え付けました…笑
③カルタ勝負
5分後に、カルタを開始します。
私が人物の名前を言い、子どもたちが絵札を取ります。
1ゲームにつき、2分もかかりません。
2回目を始める前に、説明をします。
「次は名前ではなく、その人の業績や関係するキーワードを言うかもしれません。調べたいですか?」
当然、子どもたちは「調べたい」と言うので、ここでも5分間確保して調べさせます。
その後、第2ゲームを開始しました。
④ノートまとめ
2回目のゲームが終了したところで、カルタ遊びは終了。
班の形になっていた机を前に向け直して、講義形式の授業を始めました。
この時点で残り15分弱。
教科書より文字量が少なく、画像の大きい資料集で、確認していきます。
余談ですが、教科書ではなく資料集を使うと、授業スピードを上げられます。
資料集でも隅々まで読めば、それなりの情報量になり、勉強になります。
この日は、文学をまとめたところで授業終了。
次回は、学問や社会の様子をノートにまとめてから、カルタをします。
まとめ
覚えることの多い社会の歴史単元。
特に、文学史は派手なストーリーもないため、覚えるのが容易ではありません。
今回は、「カルタ遊び」という手法をとりました。
「歴史×カルタ」は悪くない組み合わせだと感じました。
コメント