6年生の理科では「土地のつくりと変化」について学習してきました。学習のポイントと、単元の進め方を記録します。実際に見にいくことができなかったので、教科書などの写真を参考にしたり、簡単な実験をしたりして進めました。
地層
まずは「地層」について押さえます。
教科書では「層が重なり合って、広がっているもの」と説明されていました。
地層の中身は「れき」「砂」「泥」、そして「火山灰」です。
地層のでき方について、順に調べていきました。
流れる水のはたらき
地層のできかたとして挙げられる一つ目は「流れる水のはたらき」によるものです。
これは5年生で学習した範囲の応用になります。
川の上流部から岩や土地が「浸食」され、川の流れで「運搬」され、海に「堆積」していくのです。
海底に積もる際には、大きい粒から先に積もっていきます。
だから、下から順に「れき」「砂」「泥」に分かれて積もっていくわけです。
この順序が違っていることがありますが、それは「積もった時代が違うから」です。
また、この時代には海底だった地点が盛り上がることによって地上に出てくることがあります。
今の日本では多くの「れき・砂・泥の地層」が見られるので、日本は大昔海の底にあった、ということが判明するのです。
火山のはたらき
火山のはたらきによっても地層が出来上がります。
火山の噴出物が層になって積もっていくからです。
火山の噴出物としては「角ばっているつぶの火山灰」や「穴の多いれき」等が挙げられます。
そのようなものが地層に含まれていれば、その土地に火山の影響が及んでいたということが分かりますね。
ちなみに火山そのものにも地層が見られます。
その火山が海の底にあった証拠になります。
エベレストでもアンモナイトの化石が見つかっているそうです。
土地の変化
地面の下は地層が広がっていることが分かりました。
しかし、日本の土地はただ地層ができ上がっただけではありません。
火山大国であり、地震大国でもある日本には、様々な不思議な地形が見られます。
その一つが「断層」です。
断層
地層に亀裂が入っているように見えることがあります。
千葉県館山市の断層の写真です。
授業では「どうしてこのようになったのか?」を予想させたいところです。
小学生では「地震」のキーワードが出れば及第点。ずれの仕組みまで考察できていればA評価、といったところでしょうか。
教科書には以下のように説明されています。
「土地に大きな力がはたらき、土地にずれ(断層)が生じるときに、自信が起きます。大きな地震のときは、断層が地表に現れることもあります。」
地震によって、土地がずれてしまうのです。
因果関係としては、厳密に言うと逆かもしれません。
土地がずれるから、地震が起きるのです。
中学では「プレートのずれ」と習った記憶があります。
上の写真は「逆断層」といって、亀裂の両端が中央に向かってぎゅっと集まってきた結果だそうです。
逆断層のでき方として、NHK for School で分かりやすい実験動画があったので紹介します。
【実験で地層をつくる⇒】https://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005300497_00000
まとめ
地層のでき方や断層のでき方など、「時を戻そう」パターンの授業で面白くしたい単元だと思いました。
明日、断層のでき方を楽しく予想しながら授業したいと思っています。
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