ビジネス書籍のベストセラー「7つの習慣」。人が幸福に生きていくための考え方が記されています。「7つの習慣」には前提となる基本的がいくつか登場します。今回はそのうちの一つ「P/PCバランス」について、私の解釈も踏まえて解説していきます。
P/PCバランスとは?
「7つの習慣」は”効果性を高める為の”習慣です。
それは「P/PCバランス」という自然の法則に従っています。
P=成果
PA=成果を生み出す能力や資産
一例となる寓話があります。以下を読んでください。
「金の卵を産むガチョウ。金の卵を早く欲しいと思った飼い主は、ガチョウの腹を裂いてしまいました。こんなことをしては、それ以降、金の卵を得ることはできません。金の卵を産んでくれるガチョウが死んでしまっているからです。」
上の話で言うところの「金の卵」が「P」で、「ガチョウ」が「PA」です。
「P」と「PA」のバランスがとれて初めて効果的となるのです。
3種類の資産
「PA」とされる「資産」は大きく3つに分類することができます。
①物的資産…道具など
②金銭的資産…収入を得るための能力
③人的資産…感情や人間関係そのもの
私たちは、すぐに得られる結果を求めるあまり、資産の管理を疎かにしてしまいがちです。
確固たる成果を得るためには、道具の整備を行ったり(物的資産)、自分の能力を向上させたり(金銭的資産)、仲間や家族との関係にも真摯に向き合ったり(人的資産)していく必要があるのです。
我々の生活にどう生かすか
「P/PAバランス」の考え方を知り、私は「自己投資を欠かしてはいかないな」と感じました。
自己投資、つまり自分の能力開発・能力向上にかけるコストを確保していこう、ということです。
現在の仕事の完成度を求めるあまり、そればかりに膨大な時間と労力を費やしては、勉強や反省の時間を満足に取ることもできません。自転車操業をずっと続けていては、進歩がありません。
確かに、現在抱えている仕事を頑張ることは大事です。それが自身の成長に繋がることも大いにあり得ます。しかし、成長の幅はかなり狭いです。本を読んだり、新しいことに挑戦したり…。そういった経験をする時間も必要なのです。
働き方改革をして提示退勤を目指すのは、そういった自己投資をしていくため、つまりPAを向上させるためです。PA(能力・資産)を向上させる時間をつくって、確固たるP(成果)を得るためなのです。
まとめ
今回は、人が幸福に生きていくための「7つの習慣」、その基本的な考え方となる「P/PAバランス」について解説していきました。
目先の成果にとらわれず、長期的な視点での成果を見通して、そのための自己投資や能力開発の時間を確保していきたいと思いました。
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