ビジネス書籍のベストセラー「7つの習慣」。人が幸福に生きていくための考え方が記されています。「7つの習慣」には前提となる基本的がいくつか登場します。今回はそのうちの一つ「インサイド・アウト」について、私の解釈も踏まえて解説していきます。
問題解決の為のパラダイムシフト
かの有名なアルベルト・アインシュタインは次のように語ったそうです。
「我々の直面する重要な問題は、その問題を作ったときと同じ思考のレベルで解決することはできない」
問題が発生した時、それを解決する為には、新しい思考のレベルに進む必要があります。
いつまでも同じレベル、同じ方向を向いていては次のステージへ進めません。
では、どういった方向に進むべきでしょうか?
その方針となるものこそが、「七つの習慣」の土台ともなるべき「インサイド・アウト」の考え方です。
インサイド・アウトとは?
「インサイド・アウト」とは、一言でいえば「自分自身の内側から始めよう」という意味です。自分がどうあるべきか、を考えるのです。
よくある思考パターンは、「インサイド・アウト」とは逆の「アウトサイド・イン」の考え方です。
「アウトサイド・イン」の考え方をしていると、上手くいかないこと相手や環境のせいにする。これでは一向に進歩がありません。
そうならないために、勇気をもって自分の在り方を見つめ直すべきです。
「~してほしい」「~であればいい」ではなく、「自分が~である」「~になる」と考えるのです。
信頼されたければ、信頼されるに足る人間になる。
子どもに快活で協調性のある子どもに育ってほしいなら、まずは自分自身が子どもを理解し、子どもの視点に立って考え、一貫した行動をとり、愛情あふれる親(教師)になる。
問題にぶち当たった時には、このように考えを改めていく必要があるのです。
アドラー心理学の「課題の分離」に似ていると感じました。
自分にできることを精一杯やるべきですね。
仕事でもプライベートでも
教員の仕事で言えばどのように「インサイド・アウト」の考え方が使えるでしょうか。
よくある「アウトサイド・イン」の考え方を、「インサイド・アウト」の考え方に直してみましょう。
【児童理解】
(✕)あの子ができないのでは特性があるからだ。もしくは家庭環境がよくないからだ。
(〇)あの子の状況は~だ。だったら私は、…であろう。…しよう。
【職務にあたって】
(✕)自分が毛様に活躍できないのは、主任が自分のやりたいことをやらせてくれないからだ。
(〇)主任の考え方や仕事の進め方は~だ。私は期待を超える働きをして信頼を得よう。
無意識のうちに「アウトサイド・イン」の考え方が習慣になってしまっているかもしれません。常に意識して「自分にできること」「自分はどうあるべきか」を考えていきたいです。
まとめ
永続的な成功のカギとなる「七つの習慣」。「インサイド・アウト」の思考は、「七つの習慣」を始めるにあたって大切な考え方の土台となります。
日頃の意識、考え方を見直すきっかけになりました。
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