【書籍紹介】「7つの習慣」における3つの基本的な考え方①~人格主義~

ビジネス書籍のベストセラー「7つの習慣」。人が幸福に生きていくための考え方が記されています。「7つの習慣」には前提となる基本的がいくつか登場します。今回はそのうちの一つ「人格主義」について、私の解釈も踏まえて解説していきます。

個性主義

「成功の鍵は?」と聞く時、自分はどのような答えを期待するでしょうか?

「個性を生かす」「笑顔で接する」「スキル・テクニックを身に付ける」…

どれも聞いた時には納得し、実践してみようと思うものばかりです。

これらは「個性主義」の考え方による「成功の鍵」です。

現代のビジネス書はほとんど「個性主義」の考え方に沿って書いてある気がします。

「個性主義」のメリットは、比較的取り組みやすく、成果を得るまでの時間も短くて済む、ということでしょう。

しかし、「個性主義」の考え方には大きな落とし穴があるのです。

「個性主義」の考え方では、残念ながら、真の成功や永続的な幸福には繋がりません。

相手や仕事が変われば、また別の「個性主義」による新しい「成功の鍵」が必要になるからです。

人格主義 > 個性主義

「個性主義」とは別に「人格主義」という考え方があります。

「人格主義」における「成功の鍵」と言われるものは「誠意」「謙虚」「誠実」「勇気」「正義」「忍耐」「勤勉」「質素」「節制」「黄金律」等です。

今風の言葉で言えば、「心構え」としてまとめることができるでしょうか。

「七つの習慣」の作者スティーブン・R・コヴィーさんは、「人格主義」の考え方こそが、真の成功の鍵となる、と考えています。

めちゃめちゃ崩して言えば、「成功の秘訣は、小手先の態度を変えることではなく、根っからの心構えを整えることだ」と言い換えることができるのではないでしょうか。

「人格主義」における「成功の鍵」は、どんな分野、どんな相手でも不変の効力を発揮します。揺るがない軸を自分の中に確立することができるでしょう。これが「人格主義」最大の強みと言えます。

気付いた方もいるかもしれませんが、当然、身に付けるべきは「個性主義」ではなく「人格主義」の考え方です。

ただし、「人格主義」にも大きな落とし穴があります。

それは身に付けるまでにかかる時間と労力が半端ではないということです。

人格主義を身につける為に

態度や姿勢と違って心構えや人格といったものは一朝一夕では変わりません。

根気強くトレーニングを積んでいく必要があります。

それも、筋肉や技術といった目に見えるものではなく、人格という人間の芯にあるものを鍛えていくわけです。

時間をかけて、整え、鍛えていくのです。

その為に必要となるのが「七つの習慣」です。

習慣といっても、こちらも行動や態度ではなく、心構え的なものです。

だから、「7つの習慣」をそれぞれ言葉だけ読んだり聞いたりしても、効果がありませんし、そもそも意味不明だと思います。

「人格主義」の考え方を身に付ける為の方法として、7つの習慣があるからです。

まずは「人格主義」の考え方を理解することが重要なのです。

まとめ

今回は「七つの習慣」を理解し、実践していくための基本的な3つの考え方の1つ目、「人格主義」について簡単にまとめていきました。

私の読解が済み次第、2つ目、3つ目の考え方を整理し、ゆくゆくは「七つの習慣」そのものについて触れていきたいと思っています。

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