30年以上読まれ続けている屈指のビジネス書「7つの習慣」。その第3の習慣として知られる「最優先事項を優先する」について解説していきます。考え方を変え、楽に楽しく生きていきましょう!
「最優先事項」とは?
まずは、ここで言う「最優先事項」とはどういったものかを押さえておきましょう。
下の図でいうところの、第何領域が「最優先事項」だと思いますか?
多くの人が「第Ⅰ領域だ」と答えると思います。
しかし、「7つの習慣」を書いたコヴィー先生の考えは違います。
コヴィー先生は、「第Ⅱ領域が『最優先事項』だ!」と考えています。
「なんでだよ!」とお思いのそこのあなた! …私と気が合います。
私も最初はそのように考えていました。
ここで「7つの習慣」の基本的な考え方「P/PCバランス」を振り返っておきましょう。
「P/PCバランス」とは、簡単に言うと、「安定した成果を得るためには、元となる資産を成長させる意識を持つ必要がある」という考え方のことです。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
つまり、「緊急性はないが、少し先の成果を得るためにやっておいた方が良いこと」が「最優先事項」なのです。
たしかに「緊急性も高く、優先度も高いもの」は、何も言われなくてもなくてもやるので、外して考えた方が良いかもしれませんね。
タスク管理のレベル
第Ⅱ領域の活動が、最優先事項であることがわかりました。
次は、それをどのように実践していくかが問題となります。
タスク管理には、レベルがあるそうです。
レベル1:To Do リスト
レベル1は、「To Do リスト」を作ることです。
私もやっていました。
でもこれでは足りないどころか、むしろこれだけだと全くうまくいかないそうです…。
なぜなら、PC(資産)を育てる時間がなくなるからです。
To Do リストは、第Ⅰ領域や、第Ⅲ領域の活動がリストアップされる傾向にあります。
第Ⅱ領域の活動時間を確保するためには、有効な手とは言えないようです。
レベル2:時間管理
レベル2は「時間管理」。時間を意識してスケジュールを立てるようになります。
しかし、これもレベル1「To Do リスト」と同様、第Ⅱ領域の活動時間を確保する手立てにはなりません。
目的が、スケジュールを守ること、にとどまってしまうからです。
To Do リストに載っている第Ⅰ領域と第Ⅲ領域の活動をスケジュール通りにこなしていても、PC(資産)、つまり未来への投資や準備には繋がらないのです。
レベル3:目標設定
レベル3は「目標設定」です。
目標を設定することで、スケジュール管理の奥にある、本当に自分が成し遂げたいことが見えてきます。
「To Do リスト」に優先順位をつけることができていると思います。
これはレベル4にも通ずるところがあります。
しかし、その目標が短期的に成果を生むようなものだけではダメです。
レベル4:原則思考
レベル4「原則思考」が、第Ⅱ領域の活動に入るためには必要なことです。
このレベルでは、時間や物には重点を置きません。
このレベルで目指すものは、「人間関係を維持し、強くしながら、結果を出すこと」です。
以下の項で、さらに具体的な方法を考えていきましょう。
第Ⅱ領域に入る具体的な方法
4つの手順で第Ⅱ領域に入って行きます。
ポイントは、1週間単位でスケジューリングしていくことです。
役割の明確化
週の始め、もしくは州の終わりに、自分が、自分の人生において、誰のどのような役割を担っているかを確認します。
仕事では? 家庭では? 友達とは? サークルでは?
これはもっと細分化して考えることができます。
例えば家庭では、母であり妻でもある場合があるからです。
友達もそうです。友だちグループがいくつかあるだけで、それぞれの自分の役割は若干違ってくるはずです。
できれば書き出すことでより明確になります。
目標設定
タスク管理のレベル3にもありましたが、目標設定は大切なステップです。
ただしここでは、「1.役割の明確化」で分類した役割ごとに目標を立てていきます。
目標は一つではないのです。
仕事での目標、母としての目標、サークルでの目標など、様々出てくるはずです。
スケジューリング
目標設定が済んだところで、スケジュールに当てはめていきます。
「2.目標設定」でたてた目標を達成するために必要な時間をスケジュールに組み込んでいくのです。
1週間単位で組み込みます。曜日によってタスク量や忙しさに差があります。
そのバランスを取りながら、スケジューリングしていくのです。
お気づきのことと思いますが、ここまでで第Ⅰ領域や第Ⅲ領域の活動はスケジュールに入っていません。
最優先事項(第Ⅱ領域)を優先するためですね。
1日単位の調整
最後に調整です。
これだけは1日単位で行います。
つまり毎日やるということです。
1週間分をまとめてスケジューリングしているので、うまくいかないこともあります。
例えば、仕事の急に締め切り間近のタスクが来た、家族が病気になった、等の第Ⅰ領域の活動が突然入りこむ可能性があるからです。
そういったことを毎日(毎朝か毎夕)、確認しながら、スケジュールの見直しを行うのです。
1日の中で優先順位を決めることもあると思いますが、やみくもに優先順位をつけては効果性が期待できません。
あくまでも、第Ⅱ領域の活動を優先させる意識が必要です。
まとめ
最優先事項とは、第Ⅱ領域の活動である。
これは目から鱗の気付きでした。
多くの人が、第Ⅰ領域や第Ⅲ領域の活動に1日を支配されています。
正直私自身もそのような期間がなくはありません。
ただ、第Ⅱ領域の活動を確保する意識、そのために1週間単位でスケジューリングする習慣、を身に付けておくことが、先の成果を得るためには必要なことであると自覚しています。
PC(資産)を増やしていくための時間を、毎日毎週確保したいと思いました。
ちなみに、このブログを書くことは、私にとって「第Ⅱ領域の活動」にあたります。
書く力や発信力の育成、成果と課題の確認等、様々な面で私のPC(資産)育成に繋がっているのです。
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