【書籍紹介】「7つの習慣」その⑥《シナジーを創り出す》の解説

30年以上読まれ続けている屈指のビジネス書「7つの習慣」。その第6の習慣として知られる「シナジーを創り出す」について解説していきます。考え方を変え、楽に楽しく生きていきましょう!

「シナジーを創り出す」とは?

「シナジー」って聞きなれない言葉ですよね。

簡単に言うと、「1+1を3以上にすること」です。

「全体の合計を、個々の部分の総和より大きくする」というのが、「シナジーを創り出す」ということです。

故にシナジーの本質は、「お互いに違いを認め、尊重し、自分の強みを伸ばし、弱いところを補う」ことにあります。

教室でのシナジー

本書では「教室でのシナジー」という節がありますが、教員必読の部分です。

本記事では、内容を簡単にご紹介します。

教室でのシナジーとは、学びや新たな発見を生み出すということでしょう。

教員として必要なのは、学び合う環境を整えることです。

・誰もが自分の意見を安心して述べることができる。

・全員が他者の意見に耳を傾け、受け入れる。

・評価したい気持ちを、想像力(創造力)や活発な意見交換によって抑える。

以上の3つが揃った環境をつくることが大切です。

それによって、新しい発想や考え方、方向性に教室全体が湧きたち、興奮の渦と化す…と書かれていました。

私の実感

実感として、大いに共感できます。

もちろん、教師が伝えたいことを効率よく伝えることも時に必要です。

しかし、子どもたちが生き生きと学ぶのは、やはり討論等の時間です。

白熱する討論の授業では、教師はほぼ傍観者…むしろ背景に近い存在となります。

子どもたち同士の意見のぶつけ合い。そこから生まれる気付きや疑問。

伸んお学びや成長は、そこにあるのではないでしょうか。

少なくとも、教員4年目の私はそう感じています。

違いを尊重する

突然の告白ですが…。

私は学年主任と教育観が違いすぎて正直気が合いません…!

行事一つとっても、目指す児童の姿が違いすぎて意見をぶつけ合うこともすばしばあります。

「やりにくいなぁ…」と思っていた時期もあります。

しかし、この本のこの説を読んで、考えを改めるに至りました。

人生は、あれかこれかの二者択一で決められることばかりではありません。

必ず第3の案があるはずだと考えます。

そのためには、自分の意見をしっかり主張する必要があります。

その上で、その意見の不足部分を話し合うのです。

逆もしかりです。

主任の意見で納得のいかない部分があれば、きちんと伝えて説明してもらいます。

私と主任の力を、1+1=2ではとどめない。それぞれの1を、2にも3にもして、2人の合計を5や10にしていくのです。

最近もこんな事例がありました。

学年の出し物で行う合奏のピアノ伴奏者が1組と2組で1ずつおり、本番にどちらがやるのか決まっていなかった…という恐ろしい事態に陥っていたのです。

私は、合奏中に伴奏を交代するしかないと思っていました。

しかし、主任はピアノを弾ける立場からしてそれは嫌だと言ったのです。

時間をおいて再度話し合い、6年生だけ特別にアンコールをもらって2回合奏をする、という案に決まりました。

自棄にならずに、主任の考え方を聞き、第3の案が浮かぶのを待って良かったと思いました。

【補足】シナジーは自分一人でも創り出せる!

シナジーは自分一人でも創り出すことができるそうです。

右脳と左脳をうまく使いこなすのがコツです。

感情面と論理面の両方の観点で物事を捉え、新し解決策を生み出そうと意識するのです。

自分の影響の輪の中には、シナジーを創り出すための多くの要素があります。

自分自身の分析的な側面と創造的な側面、両方を意識して尊重し、二つの側面の違いを生かすのです。

まとめ

チームワーク、チームビルディング、人々がけっそくして創造力を発揮すること、それがシナジーです。

自分と他者でも。自分の内面だけでも。教室でも…。

何か新しいものを創り出す。それが大事です。

自分の教室で行う授業はそうでありたいし、自分自身もそんな創造的な人間でありたいと思いました。

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