2学期は忙しい日が続きます。授業や運動会の行事準備だけでなく、夏休み明けの児童対応、保護者との追加の面談、卒業アルバム関係の仕事、等々。仕事が尽きないです。初めてのことが多い私は、目が回りそうな毎日を過ごしています。ミスや上手くいかないことも増えています。そんな私がメンタルをどのように保っているのか、「7つの習慣」の一つ目「主体的である」をもとに、解説していきます。
「主体的である」とは?
「主体的である」とはどのような状態でしょうか?自分から動く、進んで行動する、等を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。もちろん正解であり、私もそう思っていました。
「七つの習慣」を読むまでは…!
「七つの習慣」は、態度的な習慣ではなく、考え方や姿勢の習慣について書かれた本です。
その第一の習慣として挙げられているのが「主体的である」という習慣です。
簡単に言うと、「自分の影響の範囲に全力を尽くすこと」だと捉えています。
受動的ではいけないのです。
例えば、何かアクシデントが起きて、それに反応して思ったり、感じたり、行動したりすること・これは主体的とは言えません。言われて何かする、何かが起きてそれに対して反応する、これらは主体的な考え方ではありません。
判断基準は、「自分の影響の範囲の中か、外か」です。
例えば「過去」や「人の感情」は完全に「自分の影響の範囲外」のことです。これらについて悩む時間はもったいありません。どうにもならない問題ですからね。
大切なのは、「今の自分に何ができるか」「未来の為に何をすべきか」を考えること。これが「主体的である」考え方です。
実際にどのようなケースで活用しているのか、今日は一例を紹介します。
保護者と児童の悩み対応
私のミス
夏の面談でのこと。保護者から「友達がなかなかできないから心配だ」と相談を受けました。確かに、友達のほとんどいないような子でした。あまり反応がない子なのです。周りの子もどう関わっていいのか不安なようでした。
忘れ物の極端に多い子でした。注意散漫なのかな?ワーキングメモリが小さいのかな?と考えました。友だちのいない事実も、コミュニケーションの苦手なのでは?と思いました。中学進学を控えた6年生ということもあり、私は発達検査を勧めてしまいました。今振り返ればこれは失敗でした。
友達関係の悩みを相談したつもりだったのに、発達検査を勧められたのです。「原因はあなたのお子さんにある」と突き放しているようない印象を与えてしまったかもしれません。実際、つい先日には「学校に行きたくなくなっている、行かなくてもいいかと思っている」とも言われました。
担任である私への期待感は削がれ、不信感を募らせてしまったのしょう。
私としては、原因を探って現実的な解決を目指したつもりだったのですが…。難しいものです。
そんなこんなで、保護者&児童と私との関係がうまくいっていないのです。
影響の範囲を見極めよう
私のミスであることは変わりません。受け入れるべき事実です。ただ、悲しんだり、悔しがったりしても全く解決には向かいません。こんなときこそ「主体的である」ことが必要です。影響の範囲を見極めましょう。
まず、影響の範囲外にあるのは、過去です。つまり、私の言動です。行ってしまったこと、やってしまったことはもうどうすることもできません。
また、相手の感情も影響の範囲外です。これは私が何かして直接変わるものではありません。間接的に少しずつ攻めていくしかありません。
だから、私にできることは「今の自分にできることを見極め、全力で対処すること」です。
他の先生方に相談することはできます。
子どもに対して直接話しかけることもできます。
保護者に様子を伝えることもできます。
このように、問題に対して自分にできることを一つずつ整理していくと、いくつか可能性が見えてきます。
損なってしまった信頼貯金を再度貯めていくのは難しいことです。しかし、やれることも残っています。今の自分にできることに全力を尽くし、一つずつ結果を残していきたいと思っています。
まとめ
今回は「7つの習慣」の一つ「主体的である」をどおように実践しているのかを紹介しました。自分の影響の範囲を見極め、どこに労力をかけるのかを考えることが、次につながっていくのです。言うなれば、究極のポジティブシンキング! ピンチをチャンスに変えられるのは、こういう小さな積み重ねがあってことのはず。失敗を未来の為の糧としていきたいと思っています。
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