11月18日と19日が学習発表会でした。私は教員になってから初の行事でした。学年主任の先生がリードしてくださったので、なんとか本番を迎えることができました。次回の学習発表会のために、今回の準備期間における流れについて記録しておこうと思います。
出し物
6年生の出し物
学芸会ではなく、学習発表会なので、内容も演劇ばかりではありません。
6年生は、基本的に合奏を披露することに決めていました。
15分の持ち時間があったので、途中から合唱と詩の群読を追加しました。
結果、6年生の出し物は、「合唱」「合奏」「詩の群読」の3つになりました。
さらに、衣装のネクタイを自作したので、家庭科の作品発表も兼ねることができました。
他学年の出し物
1年生「クジラ雲」(演劇風)
2年生「スイミー」(演劇風)
3年生「地域安全マップ」(総合の学習発表)
4年生「福祉体験まとめ」(総合の学習発表)
5年生「オーケストラ」(合奏と調べ学習の発表)
特別支援学級「合奏・クイズ」(宿泊体験の学習発表とそれにちなんだ合奏)
準備スケジュール
1学期中
合奏の準備は1学期から始めていました。
学期のオーディションをし、決まった楽器での練習も継続的に行っていました。
基本的には音楽の授業でやってもらいました。
意欲のある子は、休み時間にも音楽室で自主練習していました。
1カ月前(時間割り)
時間割り
本番の1カ月前から、学校全体が学習発表会モードに突入します。
具体的には、体育館に舞台を出したり、学期を運んだりしました。
そのため、体育館体育も中止になります。
時間割りが変更になるので、気を付けなければなりません。
特に体育の時間が学年練習の時間と重なっていることが多かったので、自分で空きの時間を見つけて体育の授業を入れる必要がありました。
教室使用状況と自分の時間割り、学年練習時間割りの3つを見比べながら体育を入れるのです。
他の先生方とも相談しながら穏便に進めなければいけません。
今回は特に大きなトラブルは無かったように思いますが、「体育と重なっているのはキツイなあ」と言っている先生は何人かいました。
群読(台本準備)
この段階で、詩の朗読・群読を入れることに決めました。
台本が必要になります。
国語の教科書に載っている「創造」と「生きる」のパロディを作ることにしました。
そのため、子どもたちに「創造」と「生きる」の詩を穴埋めにしたワークシートを配り、書いてもらいました。
3週間前
合奏・合唱
体育館での学年練習を進めていました。
しかし、流行り病にかかった子が多く出てしまったので、急遽学年での練習はやめて、クラスごとでの練習になりました。
我がクラスは体育館で楽器を使えたので、むしろ集中特訓期間になって良かったです。
隣のクラスは学期のない音楽室での練習になってしまったので、学習発表会ではなく、その後に控えている市内音楽会で披露する合唱の練習をしていました。
時期によっては学級閉鎖などもあり得なくはないので、早め早めの準備と見通しが大事だと思いました。
群読(台本作り)
みんなからのワークシートが集まったところで、希望者を募って台本の作成に取り掛かりました。
良さげなものを選んでまとめてもらいました。
それをまとめつつ、合唱と合奏に繋がる台本を作るのです。
隣の先生が主で指導し、台本も作ってくれたので、私は見守っているだけでした。
若干、意見が反映されない子の方が多いことと、台本作成における効率の悪さが気になったので、自分が担当するときの参考にしようと思います。
2週間前
体育館練習
学年練習も解禁になったので、体育館でどんどん繰り替えして練習していきました。
しかし、楽器の出し入れがなかなか大変なので、1授業分の練習だと、30分練習できたらいい方です。
合奏の時は、パートごとでの指導もあったので、一人当たりの練習時間は20分もとれません。
これが演劇だったとしたらと考えると、確かにかなりの指導技量を求められそうです。
2授業分とれる日は、朗読の方の練習もできました。
群読
体育館での群読練習も始まりました。
台本を見ながら練習します。
声を揃える・大きな声を出すことを意識して練習させていました。
ネクタイ
家庭科の時間を使って、衣装のネクタイを自作させました。
ミシンと手縫いの練習です。
手縫いは、しつけ縫いに使うはずでしたが、時間がないと判断し、結局やりませんでした。
2授業分では終わらないので、翌週に持ち越しです。
欠席者の分を作りませんでしたが、翌週、早い子に2つ目の作ってもらうという形でなんとかなりました。
1週間前~前日
合奏・合唱
体育館練習も気合が入ります。
楽器の出し入れもかなりスムーズになりました。
音楽の先生と子どもが微妙にうまくいっていないので、少し不安でしたが特に大きな問題はありませんでした。
学期の設置場所に、楽器の名前を書いたビニールテープを貼りました。
指揮者が見える位置という点に注意してみんなが並んでいる状態で、せっせとテープを貼る作業がありました。
群読
1週間前の時点では、台本を見ないと読めない状態だったので、木金土日の4日宿題で「音読すること」「『創造』の自分のセリフだけは覚えてくること」という課題を出しました。
月曜の時点では、「創造」を覚えている子がほとんどになっていました。
学年でも台本を覚える時間をとりつつ、学級でも毎日群読練習の時間をとりました。
隣のクラスは覚えて来るという宿題はありませんでしたが、授業中に群読練習が聞こえていました。
ネクタイ
ネクタイは、本番の3日前に完成しました。
2時間続きの家庭科、2週目です。
この週では、縦長に折りたたんだ布を、ミシンで閉じていく作業がありました。
アイロンで折り目をつけた後に、ミシンで縫っていきます。
使いやすいミシンが全員分は足りず、アイロンセットも5セットしかないので、並んで待つ時間が少しあったのがもったいなかったです。
しかし、特に大きなトラブルもなく、ほとんどの児童は1時間で終わっていました。
前の週に休んでいた児童は、大変そうでしたが、ミシンやアイロンが空いてきてスムーズに作業に取り掛かれたので、2時間で完成させることができていました。
当日×2
今回は、学習発表会の出番が2日に分かれていました。
1日目(児童鑑賞日)
他学年の鑑賞
1日目は児童鑑賞日でした。
とは言え、コロナ禍の為、未だ全校児童が体育館に集まることはできません。
2学年だけが体育館で見て、他の学年は教室から中継を見る形でした。
デジタルビデオカメラをクロムブックに繋ぎ、その画面をMeetで配信。
「クロムブックの画質よりは微妙に良いか…?」と思うくらいで、画質も音質もお世辞にも良いとは言えませんでした。
妹や弟のいる子が、ぎりぎり判別できるくらいです。
台詞は何を言っているかほとんどわかりません。
6年生でさえ、他の学年の中継をテレビで見るのは飽きていたので、自分の出番の終わった低学年が、上の学年の難しい発表に耐えられるとは思えませんでした…。
自分たちの発表
自分たちの発表では、緊張した様子が見られたものの、うまくいったと言って差し支えない内容でした。
緊張でセリフを間違えた子が、教室に戻ってきてから泣いていました。
そういうのも経験です。
悔し泣きするくらい本気でやったという証です。
声掛けをして、下校前に保護者に一報入れておきました。
2日目(保護者鑑賞日)
2日目は保護者鑑賞日でした。
自分たちの発表の時だけ、教室から体育館に移動します。
かなり余裕をもって準備をしてしまったので、開始時間まで棒立ちで待つという微妙な時間がありました。
緊張をほぐすために、「1000から7引いて数えていくと良いですよ」と謎の助言をした私。
我ながら、もっといい方法はなかったのかと思います笑
私も緊張していたのかもしれません。
反省点① 楽器の故障
1回目の演奏した直後、アコーディオンを担当していた子が駆け寄ってきました。
なんとアコーディオンの音が出ないと言うのです。
その場に余っていたソプラノアコーディオンを渡して、何とかアンコールの合奏は音を出すことができましたが…。
出番前の棒立ち時間に、音出しを指せておけばよかったと後悔しました。
また、前の学年が楽器を落とした、という話もあったので、楽器置き場のスペースをより確実に確保すべきでした。
反省点② 楽器被り
練習中に気が付いたのですが、ピアノの伴奏者が2人いたのです。
2クラスがバラバラで練習していたので、各クラスに1人ずつピアノがいたからです。
しかもその2人は、学年練習をして初めて気が付いたとのことです。
我々担任もそうでした。
音楽専科は、片方のクラスの伴奏者はクラス練習だけのつもりだったようですが…。
子どもも担任もそんな可能性は全く考えていませんでした。
急遽、6年生だけはアンコールで2回演奏することにしてもらったので、何を逃れましたが…。
担任として、学年の子の楽器分担を把握しておいた方が良かったです。
また、音楽授業の様子を見て、当日のイメージをちゃんともっておいた方が良かったと思います。
まとめ
私にとって教員生活初めての学習発表会でした。
まさに右も左も分からない…といった状態で、内容の決定から台本準備、学年指導まで全て学年主任の先生にやっていただきました。
オーソドックスな方法を学ぶことができて良かったです。
今度、自分が主に担当することになったら…?ということも冷静に考えることができました。
まずは、学年の始めに運動会担当と学習発表会担当は決めておいた方が、早め早めの準備ができると思いました。
そうすれば夏休みをうまく使えますからね。
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