「言葉の意味の変化」の学習をしました。1000年前と今の言葉はどう違うか? 現代で使われている言葉の世代間での違いは? 授業の概要を解説します。
1000年前と現代の言葉
言葉尻は似ているけれど、意味が異なる言葉というのが多くあります。
例えば「あはれ」です。
今では「気の毒、かわいそう」の意味で使いますが、1000年前は「感動的だ」という意味で使っていました。
PCのインターネットを使って子どもたちに調べさせました。
「つきづきし」や「をかし」等が挙げられました。
今の言葉の意味をよく分かっていない児童、つまり語彙の少ない児童は、「現代と1000年前の違い」を比べることができないので難しかったようです。
世代間での言葉の違い
次に扱ったのは「世代間での言葉の違い」です。
同じものを指す言葉でも、表現方法や言い方が異なるというものがたくさんあります。
教科書の例で言うと「スプーン」と「さじ」です。
今ではほとんどの人が「スプーン」と言うけれど、私の祖父母世代は「さじ」と言っていました。
子どもたちからは「前掛け」「水菓子」等が挙げられました。今ではこれらのことを一般的に何と言うか知っていますか?
一般的な言葉を挙げさせた後に、同世代にしか通じない言葉を探して発表させました。
「ちょべりぐ」「草」「マジ卍」「やりらふぃー」等、普段の教室ではあまり聞かない言葉が飛び交い、楽しい時間になりました。
言葉が変わることは必然か?
言葉の変化は時代の流れです。
個人ではどうすることもできません。
必然であり、危惧すべきものでもありません。
当然、若者の言葉に対して安易に「乱れている」とは言えないでしょう。
若者には若者の文化があるのです。
ただ、昔から使われてきた日本語の美しさも忘れてはいけません。
文化としての日本語を大切にしたいと思いました。
コメント